ローカル線で、雪の会津・只見へ・・・【その２】

【その１】からの続き

美味しかった駅弁を食べ終えてしばらく車窓を眺めていると、只見線の列車は「会津宮下駅」に停車。車内のアナウンスによると、15分ほど停車するとのこと。それではと、デジカメを片手にホームに降りてみました。
線路敷もホームも降り積もった雪で真っ白。会津若松駅を出発して1時間半ほどですが、だいぶ「秘境」まで来たなあって感じです＾＾。

【会津宮下駅に停車中の只見線ディーゼル列車】
　
　
　
　
　
只見線は単線なので上下線の交換（すれ違い）かなと思ったのですが、駅の時刻表を見る限りそうでもないみたいで・・・時間調整でしょうか。都内の地下鉄の「後続列車の遅れにより時間調整」ならイライラするところですが・・・こんな山奥ではそんな気にならないですね＾＾。
駅舎の中を見てみると、乗務員室には閉塞区間での列車交換に使う「タブレット」が。ちょっと「鉄」っぽい話題ですが・・・実物を見たのは僕も初めてで、いかにもローカル線っぽい感じがしますね。
僕以外にも「鉄道好き」っぽい方々が何人か雪に埋もれたホームの写真を撮っていました。そう言えば、車内も地元の方々がだいぶ減ってしまって、残っているのは鉄道ファンか物好きな旅行客ばっかり（笑）。
　

【ローカル線っぽい「タブレット」】
　

【雪の中を進む線路】
　
　
　
会津宮下駅を出発した列車は、また只見川沿いの雪の中を進んで・・・30分ほど走って、「会津川口」駅に停車。また10分ほど停車で・・・今度はしばらくすると会津若松駅の列車がやってきて、上下線の交換のようです。それにしても、雪と青空と列車と駅員さんと・・・なかなか絵になりますね＾＾。
雪の中なので当然外は寒いのですが、列車のドアはボタン式の「半自動ドア」なので、車内にいれば暖かいまま雪景色が楽しめます。長時間停車の度に外に出るのは、物好きの面々で・・・（＾＾；
　

【川沿いに進む只見線】
　

【会津川口駅での列車交換】
　
　
　
さて、会津川口駅を出発すると・・・列車はさらに深い雪の中へ。途中、国道252号線が隣を走っていますが、いつの間にか道路も雪に埋もれて・・・このあたりは豪雪のため、国道も冬季通行止めになるそうです。だから、このローカル線の只見線も廃止を免れているんですね。それでも、1日3往復しかないというのは、やはり不便だとは思いますが・・・。
　

【只見線沿いの国道252号】
　

【いつの間にか、さらに雪深い山中へ・・・】
　

【隣の国道252号線も、雪に埋もれて通行止め！】
　

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【雪の中の車窓】　
　
　
　
深い雪の中をしばらく走っていると、「これから県境、全長6kmの『六十里峠トンネル』を通過します」との車内アナウンスが流れ、10分ほどの暗闇の中へ。長大トンネルを抜けて新潟県に入って、「大白川駅」ではまた列車交換の長時間停車となりました。
雪に埋もれた風景はもう見慣れたけど、少し曇ってきたのでますます雪深く感じられます。直線距離では、東京からそれほど遠くはないはずなのですが・・・とてつもなく遠くまで来た気がしますね。
駅舎の外に出てみると、道路脇にも高く雪が積もっていました。やはり、福島側には通り抜けられないようです。。。
　

【「大白川駅」で列車の行き違い停車】
　

【分水嶺の六十里越を越えて・・・日本海に流れ込む破間川と雪景色】
　

【雪に囲まれた道路は・・・この先福島方面冬季通行止め】
　
　
　
大白川駅を出て1時間ほど、日もすっかり暮れて17:42にようやく終着の「小出駅」に到着。4時間半も雪の中を走ってきて、列車もお疲れ様、と言うところですが、今度は大白川までの折り返し運転だそうです。
真っ暗な雪の中、次の発車を待つ気動車・・・ちょっと寂しげなところがありますね。
　

【４時間半もの雪中走行を終え、折り返し運転を待つ列車】
　
　
　
【小出駅】18:32発－（JR上越線）→18:40着【浦佐駅】19:14発－（上越新幹線）→20:34着【大宮駅】　

小出駅からの帰りは乗り継ぎが悪くて、乗車時間より待ち時間の方が長かったような気もしますが・・・22時前には自宅近くの草加駅まで帰ってきました。もちろん雪なんて無く、夜だというのにえらく暖かく感じられました（笑）。
今回は学生時代以来久しぶりの「１日中乗りっぱなし鉄道旅」でしたが、ゆったりとした時間の中で車窓を眺めるのは良い気分転換になりますね＾＾。

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