2012乗鞍岳・上高地焼岳登山記…【その2】 [登山記]
【その1からの続き】
乗鞍・上高地登山の2日目は、標高2,455mの焼岳へ。数ある登山ルートのうち、今回は上高地から登り、新中ノ湯ルートで下ることに。ハイキング気分の延長でも登れた昨日の乗鞍岳とは違い、途中に梯子や鎖場もある、それなりに本格的な登山となります。
まだ薄暗い4時過ぎに起きて、5時には準備を終えて白骨温泉の宿を出発。こちらもマイカー規制のため途中でタクシーに乗り換え、上高地へと向かいます…。
【上高地焼岳の登山道、岩山をよじ登って…】
タクシーを降りて、上高地をしばらく散策。標高1,500mもあるだけあって、8月上旬だというのに朝は涼しいというか寒いくらい。出発前はまだ薄暗かったけど、見上げるとスッキリ青空。この分だと、2日連続で天気に恵まれた登山となりそうです。
登り口の手前で朝食を済ませて、7:00にいざ登山道へ…。
【上高地の朝散歩】
【梓川にかかる穂高橋から、穂高連峰…逆光だけど。】
【いよいよ、登山開始!】
登山道は、しばらくはなだらかで木々の間を行きます。歩いても歩いてもなかなか標高が上がらず、いつまでも森の中。このあたりの登山道はよく整備されていて歩きやすいので、30分に一度ほど休憩を取りつつも、いいペースでぐいぐいと進んでいきます…。
【森の中の登山道を…】
【時々、石の上をてくてくと】
【休憩、休憩-。】
登り始めから1時間、2度目の休憩を終えたあたりから、だんだんと道が急に。途中には、梯子でぐいっと登るところも。緩い傾斜に梯子がかかるところでは、怖いと分かっていながらもついつい下をのぞき込んでしまったりして…^^;
標高が上がるにつれて、木々の隙間から頂上の姿が見えてきます。うーん…まだまだ先は長いですね。。。
【大きな石を越えて…】
【梯子でちょっとした谷間を越えて…】
【分かっていても…足下覗くと怖い~】
【梯子を登って…】
【頂上は…まだまだ先かな^^;】
木々の間を抜け、しばらく進むと…ちょっと先に大きな梯子が見えてきました。高さは…10mくらいあるでしょうか。僕らより先に登っていた中高年の方々のグループが、この難所にちょっと渋滞していますね。振り返ると景色は良いけど…目の前で梯子を見上げると、なかなかの高さ。慎重に登ると…その先には岩の上にちょっとした鎖場があります。斜度はたいしたことないので、雨の日など滑りやすい時用でしょうか。せっかくなので鎖を持ちながらこの斜面をクリアー。いつの間にか、標高も2,000mを越えて…ここまで来れば、中継地点の「焼岳小屋」まであとちょっと。
【木々の間を抜けて、広々とした斜面を…】
【ちょっと上には、10mくらいありそうな長い梯子が…】
【振り返ると、スタート地点の上高地が…】
【慎重に長梯子を登って…】
【梯子の先には鎖場が】
さっきの長梯子を越えて、しばらく行くと…9:00過ぎに「焼岳小屋」に到着。登山図によると、上高地の登山口から焼岳小屋までは標準で2時間50分かかるそうなので、50分も早く着いたことになりますね。ペース良く登ってきたとはいえ…ちょっと速すぎですね^^;
山小屋で軽く補給しつつ休憩して、山頂を目指します…。
【山頂を見上げて…】
【山小屋まで、もうちょっと】
【標準より50分も早く…焼岳小屋に到着】
小屋から10分ほど登ると「展望台」があって、振り返ると穂高連峰のほか笠ヶ岳が真正面に見えます。そのふもとには新穂高温泉郷も見えて…展望台の名に違わぬ景色が眺められます。ただ、先を見ると一度下った先に延々と続く登山道が…少しばかりガックリと^^;
先へ進んで登り返し、また振り返ると雲が晴れたのか、さっき見えなかった「槍ヶ岳」もちらっと見えました。数々の名山が一望に…何とも贅沢な景色ですね
【展望台から…笠ヶ岳が正面に】
【先を見ると、延々と登山道が…】
【少し登ってまた振り返ると…槍ヶ岳が!】
【槍ヶ岳と穂高連峰と上高地が一望に^^】
頂上が近くなると、登山道の勾配はますます急に。岩の間…というか岩をよじ登るような道が延々と続きます。ルートには岩にペンキで○印を付けておいてくれてるので、道を大きく外れることはないものの、左より右寄りとかで登りやすいところとそうでないところがあるわけで。たまーに、「こっちは失敗だったかな…」なんてことも^^;
途中、霧が出てきて視界を遮られることがありながらも、10:50に噴煙が立ちこめる焼岳北峰との分岐に到着。
【岩の○印を頼りに…】
【うーん、このルートはちょっと失敗?】
【霧が出てきて…】
【霧の中をさらに登って…】
【霧の晴れ間から、見下ろす上高地】
【頂上は…あとちょっと。活火山の噴煙が…】
【北峰への分岐点に到着】
分岐点からは文字通り両手を使って岩山を10分ほどよじ登って、11:00に標高2,444mの焼岳北峰の頂上に到着。南側の南峰の方がちょっと高いけど現在立ち入り禁止なので、登れるところではこちらが焼岳の最も高い頂上となりますね。下を見下ろすと、上高地とその南寄りに「大正池」が見えます。大正池は、その名の通り今から100年ほど前の大正時代に、この焼岳の噴火で梓川の流れが堰き止められて出来たもの。さっきの噴煙が活火山であることを物語っていますね。そう考えると、自然の力はやっぱり凄いんだなと。。。
頂上で何枚か記念写真を撮って一休みしたあと、今度は中ノ湯に向かって下山開始です。
【焼岳頂上に到着。道標では2,393m、地図では2,444m、どっちが正しい?】
【せっかくだから、一番奥まで行ってみよう!】
【上高地とその南端、この焼岳の噴火で出来た大正池】
頂上からさっきの分岐点まで岩場を下りて、今度は中ノ湯方面へと向かいます。こちらは上高地からの登山道と比べると梯子や鎖場もなく、比較的歩きやすい道のようですね。ただ、僕はどうにも登山道の下りが苦手みたいで、途中ズルッと滑っては軽く尻餅をつくような場面も何度か。幸い、怪我をするほどではなかったものの、気をつけないといけないですね^^;。
下りも30分に一度程度の休憩を取りながら進みますが、仲間の様子を見ても、結構消耗している様子。時計を見ると、もうお昼。日差しもだんだんきつくなってきて、道の険しさだけでなく暑さも僕らの体力を奪っていくようで。。。
【いよいよ、下山開始!】
【吸い込まれそうな斜面】
【神秘的な水色の池】
【活火山の証、立ちこめる噴煙】
【さっきまで居た山頂を見上げて…】
その後も途中で休みを入れながら下り続け、最後にちょっと急な道も注意しながら下って…下山開始から休憩含みで約2時間、13:40頃に新中ノ湯登山道の登山口に到着。一息ついたあと、近くの「中の湯温泉旅館」の日帰り入浴へ登山の疲れと汗を流しに行きました。
登山を終えたあと、風呂上がりのビールは美味い!…らしいですが、元々あまりお酒飲まない僕は帰りの車のドライバーを引き受けてるので、冷たいアイスで乾杯
【最後は、木々の中の登山道を下って…】
【新中の湯の登山口に到着!】
【中の湯温泉旅館の日帰り入浴で…疲れと汗をさっぱりと。】
中の湯温泉旅館でさっぱりして着替えたあとは、レンタカーで国道158号線を下って松本駅まで戻り、電車の時間まで1時間ほど駅前の居酒屋で「プチ打ち上げ」をして、特急スーパーあずさで東京まで帰ってきました。
この2日間で、8人全員怪我等もなく、日本百名山の乗鞍岳と焼岳を無事に制覇。年一回の「登山+温泉」もすっかり定着してきた感じです。さて、来年はどこの山に登りに行こうかな?^^
この日の登山ルートはこちら↓(GPS電波の受信状況が悪くて、最初と途中が途切れてます…)
乗鞍・上高地登山の2日目は、標高2,455mの焼岳へ。数ある登山ルートのうち、今回は上高地から登り、新中ノ湯ルートで下ることに。ハイキング気分の延長でも登れた昨日の乗鞍岳とは違い、途中に梯子や鎖場もある、それなりに本格的な登山となります。
まだ薄暗い4時過ぎに起きて、5時には準備を終えて白骨温泉の宿を出発。こちらもマイカー規制のため途中でタクシーに乗り換え、上高地へと向かいます…。
【上高地焼岳の登山道、岩山をよじ登って…】
タクシーを降りて、上高地をしばらく散策。標高1,500mもあるだけあって、8月上旬だというのに朝は涼しいというか寒いくらい。出発前はまだ薄暗かったけど、見上げるとスッキリ青空。この分だと、2日連続で天気に恵まれた登山となりそうです。
登り口の手前で朝食を済ませて、7:00にいざ登山道へ…。
【上高地の朝散歩】
【梓川にかかる穂高橋から、穂高連峰…逆光だけど。】
【いよいよ、登山開始!】
登山道は、しばらくはなだらかで木々の間を行きます。歩いても歩いてもなかなか標高が上がらず、いつまでも森の中。このあたりの登山道はよく整備されていて歩きやすいので、30分に一度ほど休憩を取りつつも、いいペースでぐいぐいと進んでいきます…。
【森の中の登山道を…】
【時々、石の上をてくてくと】
【休憩、休憩-。】
登り始めから1時間、2度目の休憩を終えたあたりから、だんだんと道が急に。途中には、梯子でぐいっと登るところも。緩い傾斜に梯子がかかるところでは、怖いと分かっていながらもついつい下をのぞき込んでしまったりして…^^;
標高が上がるにつれて、木々の隙間から頂上の姿が見えてきます。うーん…まだまだ先は長いですね。。。
【大きな石を越えて…】
【梯子でちょっとした谷間を越えて…】
【分かっていても…足下覗くと怖い~】
【梯子を登って…】
【頂上は…まだまだ先かな^^;】
木々の間を抜け、しばらく進むと…ちょっと先に大きな梯子が見えてきました。高さは…10mくらいあるでしょうか。僕らより先に登っていた中高年の方々のグループが、この難所にちょっと渋滞していますね。振り返ると景色は良いけど…目の前で梯子を見上げると、なかなかの高さ。慎重に登ると…その先には岩の上にちょっとした鎖場があります。斜度はたいしたことないので、雨の日など滑りやすい時用でしょうか。せっかくなので鎖を持ちながらこの斜面をクリアー。いつの間にか、標高も2,000mを越えて…ここまで来れば、中継地点の「焼岳小屋」まであとちょっと。
【木々の間を抜けて、広々とした斜面を…】
【ちょっと上には、10mくらいありそうな長い梯子が…】
【振り返ると、スタート地点の上高地が…】
【慎重に長梯子を登って…】
【梯子の先には鎖場が】
さっきの長梯子を越えて、しばらく行くと…9:00過ぎに「焼岳小屋」に到着。登山図によると、上高地の登山口から焼岳小屋までは標準で2時間50分かかるそうなので、50分も早く着いたことになりますね。ペース良く登ってきたとはいえ…ちょっと速すぎですね^^;
山小屋で軽く補給しつつ休憩して、山頂を目指します…。
【山頂を見上げて…】
【山小屋まで、もうちょっと】
【標準より50分も早く…焼岳小屋に到着】
小屋から10分ほど登ると「展望台」があって、振り返ると穂高連峰のほか笠ヶ岳が真正面に見えます。そのふもとには新穂高温泉郷も見えて…展望台の名に違わぬ景色が眺められます。ただ、先を見ると一度下った先に延々と続く登山道が…少しばかりガックリと^^;
先へ進んで登り返し、また振り返ると雲が晴れたのか、さっき見えなかった「槍ヶ岳」もちらっと見えました。数々の名山が一望に…何とも贅沢な景色ですね
【展望台から…笠ヶ岳が正面に】
【先を見ると、延々と登山道が…】
【少し登ってまた振り返ると…槍ヶ岳が!】
【槍ヶ岳と穂高連峰と上高地が一望に^^】
頂上が近くなると、登山道の勾配はますます急に。岩の間…というか岩をよじ登るような道が延々と続きます。ルートには岩にペンキで○印を付けておいてくれてるので、道を大きく外れることはないものの、左より右寄りとかで登りやすいところとそうでないところがあるわけで。たまーに、「こっちは失敗だったかな…」なんてことも^^;
途中、霧が出てきて視界を遮られることがありながらも、10:50に噴煙が立ちこめる焼岳北峰との分岐に到着。
【岩の○印を頼りに…】
【うーん、このルートはちょっと失敗?】
【霧が出てきて…】
【霧の中をさらに登って…】
【霧の晴れ間から、見下ろす上高地】
【頂上は…あとちょっと。活火山の噴煙が…】
【北峰への分岐点に到着】
分岐点からは文字通り両手を使って岩山を10分ほどよじ登って、11:00に標高2,444mの焼岳北峰の頂上に到着。南側の南峰の方がちょっと高いけど現在立ち入り禁止なので、登れるところではこちらが焼岳の最も高い頂上となりますね。下を見下ろすと、上高地とその南寄りに「大正池」が見えます。大正池は、その名の通り今から100年ほど前の大正時代に、この焼岳の噴火で梓川の流れが堰き止められて出来たもの。さっきの噴煙が活火山であることを物語っていますね。そう考えると、自然の力はやっぱり凄いんだなと。。。
頂上で何枚か記念写真を撮って一休みしたあと、今度は中ノ湯に向かって下山開始です。
【焼岳頂上に到着。道標では2,393m、地図では2,444m、どっちが正しい?】
【せっかくだから、一番奥まで行ってみよう!】
【上高地とその南端、この焼岳の噴火で出来た大正池】
頂上からさっきの分岐点まで岩場を下りて、今度は中ノ湯方面へと向かいます。こちらは上高地からの登山道と比べると梯子や鎖場もなく、比較的歩きやすい道のようですね。ただ、僕はどうにも登山道の下りが苦手みたいで、途中ズルッと滑っては軽く尻餅をつくような場面も何度か。幸い、怪我をするほどではなかったものの、気をつけないといけないですね^^;。
下りも30分に一度程度の休憩を取りながら進みますが、仲間の様子を見ても、結構消耗している様子。時計を見ると、もうお昼。日差しもだんだんきつくなってきて、道の険しさだけでなく暑さも僕らの体力を奪っていくようで。。。
【いよいよ、下山開始!】
【吸い込まれそうな斜面】
【神秘的な水色の池】
【活火山の証、立ちこめる噴煙】
【さっきまで居た山頂を見上げて…】
その後も途中で休みを入れながら下り続け、最後にちょっと急な道も注意しながら下って…下山開始から休憩含みで約2時間、13:40頃に新中ノ湯登山道の登山口に到着。一息ついたあと、近くの「中の湯温泉旅館」の日帰り入浴へ登山の疲れと汗を流しに行きました。
登山を終えたあと、風呂上がりのビールは美味い!…らしいですが、元々あまりお酒飲まない僕は帰りの車のドライバーを引き受けてるので、冷たいアイスで乾杯
【最後は、木々の中の登山道を下って…】
【新中の湯の登山口に到着!】
【中の湯温泉旅館の日帰り入浴で…疲れと汗をさっぱりと。】
中の湯温泉旅館でさっぱりして着替えたあとは、レンタカーで国道158号線を下って松本駅まで戻り、電車の時間まで1時間ほど駅前の居酒屋で「プチ打ち上げ」をして、特急スーパーあずさで東京まで帰ってきました。
この2日間で、8人全員怪我等もなく、日本百名山の乗鞍岳と焼岳を無事に制覇。年一回の「登山+温泉」もすっかり定着してきた感じです。さて、来年はどこの山に登りに行こうかな?^^
この日の登山ルートはこちら↓(GPS電波の受信状況が悪くて、最初と途中が途切れてます…)
この日は本格登山だったんですね^^
登山途中の梯子…長っ!!Σ(|||▽||| )
鎖場よりも最後の岩山よりも、写真見た限りでは梯子の方が怖そうだ…
私は子供のころはよく登山に行ってて、この辺りの山も行ったことあるハズなんだけど、
鎖場はあったけど梯子には遭遇してない…無くって良かったよぉ(^^;
by Draghignazzo (2012-10-18 00:28)
> Draghignazzoさん
この日は、しっかりと装備に身を固めた上での本格的な登山でした。
長い梯子、そのインパクトからこのルートの象徴みたいなものですが、
足をしっかり踏ん張れる分、鎖場や岩場よりも気が楽だったと思います。
梯子から振り返ると、足もすくむような風景が飛び込んでくるけど…ね^^;
by うかG (2012-10-28 18:37)