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「第1回ツール・ド・さくらんぼ」参戦記♪ [自転車ツーリング]

2週間ほど経ってしまいましたが、6/1(土)に山形県の寒河江市・西村山地方で開催された「第1回ツール・ド・さくらんぼ」のツーリングレポートです。
自転車芸人・安田大サーカスの安田団長もゲスト参加。寒河江の最上川ふるさと総合公園を出発して西村山地方の山岳コースをぐるっと一周して…距離123km、獲得標高1,800mのなかなかの難コース。時間を競うレースではなく、あくまでみんなで走るロングライドイベントですが、途中6カ所のエイドステーションではおにぎりやタケノコ汁、山菜そばなど美味しいものがたくさん食べられるとのこと。

実は、途中のエイドステーションの一つ、朝日町は僕の母方の田舎で、子供の頃は毎年夏休みに泊まりに来ていたところ。これは是非参加せねば!と、ロードバイクを担いでみちのくの山形まで行ってきました。
 
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【ツール・ド・さくらんぼの途中で、月山をバックに…】
 
 
 



今回のツール・ド・さくらんぼは土曜日開催のため、埼玉在住の僕は金曜日に午後休暇を取って、車の後ろにロードバイクを乗せて里帰りの母親と一緒に山形入り。平日だけあって高速道路も空いていたので、山形道寒河江SAのスマートインターまですんなり到着。前夜祭をやっていた会場で前日エントリーを済ませ、この日は朝日町の母方の田舎で数年ぶりにお世話になりました。

翌朝、朝6時前に目を覚ますと、空はスッキリ快晴。今日は自転車日和に恵まれそうです[るんるん]
朝食には僕の好物の山形の郷土料理、「笹巻き」などを頂いて、朝8時前に会場入り。車からロードバイクを降ろして準備し、開会式へ。参加者は500人と聞いていたけど、スタッフや応援の方々なども含めるとかなりの人数が集まってきてますね。
特別ゲストの安田団長の開会挨拶のあと、午前9時にいよいよスタート。例によって数人ずつまとまってスタートし、スタートしてしばらくは追い越し禁止区間。沿道の皆さんの声援に見送られ、パレードのように寒河江市内を快適に走り抜けます…。
 
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【開会式、特別ゲストの安田団長の挨拶】
 
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【午前9:00、いよいよスタート。】
 
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【スタートしてしばらくは追い越し禁止区間】
 
 
 
寒河江の市街地を抜け、サクランボの果樹園を中を走り抜けて…9:40頃に13km地点、第一エイドステーションの慈恩寺に到着。さっぱりとしたトコロテンと、道中安全のお守りを頂いて、前半のヤマ場である葉山へのヒルクライムへと向かいます。
 
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【果樹園の中を走り抜けて…】
 
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【第一エイドステーションの慈恩寺にて、トコロテンとお守りを…】
 
 
 
慈恩寺エイドステーションのあとは、緩やかに高度を上げていって…最後の4kmほどは、平均10%の勾配が続く難所。自転車を降りて押して歩く人や、蛇行しながら登っていく人も結構いました。僕は、ここのところあづみのや秋葉街道で鍛えておいたおかげか、脚つくことなく無事に登頂。峠からちょっと下ったところで10:50頃に30km地点の葉山エイドに到着。ここでは山形のブランド米「つや姫」のおむすびやタケノコ汁、ウィンナーなどを頂きました。それから、ここには冷たくて美味しい湧き水の水場があって、一口飲むとヒルクライムで疲れた身体の隅々にに染みこんでいくかのよう。しっかり補給して、次の月山湖エイドを目指します…。
 
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【緩やかに登って…】
 
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【木々の間のヒルクライム】
 
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【最後は、10%の登りが4kmも延々と…】
 
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【標高800m、やっと頂上へ…】
 
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【湧き水がとっても美味しかった葉山エイド】
 
 
 
葉山エイドからは一気に600mほどの高低差を下ったあと、だらだらと登りが続きます。次のエイドステーションまでも30kmと長くて、だんだんと足どりも重たく…そんなとき、沿道のおじさんが「梅味の飴です!」と、自転車が通るたびに走って自転車を追いかけて渡してくれていました。ちょっとビックリしたけど、こういう私設エイド(?)がいくつもあって、僕も補給食を一袋頂いてしまいました。なかなか次のエイドに着かなくて疲れてきていたところ、こういう応援を頂くと元気が身体の底からわいてきますね^^
 
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【葉山から一気に下って…】
 
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【沿道の方々の応援が】
 
 
 
最後はちょっと厳しい登りをクリアして、12:20頃に折り返しの60km地点、月山湖エイドステーションに到着。ここでは山菜蕎麦が振る舞われていて、お昼ご飯に美味しく頂きました。
ところで、ここ月山湖の名物は、そばを走る国道112号線にちなんだ、日本一の高さ112mの大噴水。1時間に1度の噴水、次上がるのは30分後の13:00。まだあと60kmもあるけど、GPSで逆算したらまだまだ余裕ありそうなので、ドライブインの売店で「ずんだソフト」を買ってのんびりと噴水を待つことにしました。時間制限のあるイベントで、こんなコトやってるのは僕ぐらいかもしれませんが…^^;
…で、ずんだソフト食べながら待つこと30分、歓声とともに噴水が上がりました。実は、子供の頃この噴水が出来たばかりの頃に一度見に来たことがあって、そのときはものすごい高さの噴水に結構感動したのですが…今見ると僕の背が伸びたのか都会ののっぽビルに見慣れたのか、昔の記憶ほど高くないような。まぁ、それでも日本一ですからかなりの高さなのですけどね^^;
 
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【60km地点、月山湖エイドステーションに到着~。】
 
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【名物の山菜蕎麦でお昼。】
 
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【ずんだソフト食べながら噴水上がるのを待ちます…。】
 
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【高さ112m、日本一の高さの月山湖大噴水!】
 
 
 
噴水見物で30分以上ロスしてしまいましたが、気を取り直して後半戦へ。ダム堤体の上を渡って、通常は通れない管理用道路で月山を眺めながら月山湖に沿って西へと向かい、国道112号線に合流後すぐに左に折れて今度は南へと向かいます。
前半までの山岳コースに比べて中盤は割と平坦な道が続くのでスイスイと進むことが出来るのですが…いかんせんこれまでの疲労の蓄積もあるので思うとおりには脚が動かず。予定より多少時間かかって14時ちょっと前に79km地点の大井沢温泉エイドに到着。おにぎりとドライフルーツを食べて一休み。次へと向かいます。。。
 
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【寒河江ダム月山湖の堤体を渡って…】
 
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【月山湖と朝日連峰】
 
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【ダム管理用道路から、まだまだ残雪たくさんの月山を眺めながら…】
 
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【干してるのはワラビかな?】
 
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【79km地点、大井川温泉エイドに到着】
 
 
 
大井川温泉エイドからは、ツール・ド・さくらんぼ後半戦の難所、「大頭森山」への登りがあります。前半の葉山ほどの登りではないけど、80km以上も山岳コースを走ってきた脚には結構応えます…。朝日連峰を眺めつつ登り切って峠の大井沢トンネルを越ると、あとは下り基調。ただ、道も細くて急なカーブが多いので、要所要所に赤いスタッフベストを着た地元の中高生たちが旗を振って「スピード落としてくださーい!」と声を掛けてくれます。
他のロングライドイベントでも、交差点や信号でスタッフが居ることはあるけど、ツール・ド・さくらんぼではこういうカーブなどにも、相当な人数がサイクリストたちを見守ってくれていたようです。沿道からの声援もあわせて、地域一帯で盛り上げてくれると、遠くから参加しに来た甲斐があるというものですね^^
 
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【高原ライド!】
 
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【朝日連峰をバックに…】
 
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【後半の難所、「大頭森山」を登り切っての大井沢トンネル】
 
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【峠からの下りは快適だけど…スピード注意!】
 
 
 
大井沢トンネルからしばらく下ると95km地点の柳川温泉エイドステーション。ここは震災の影響で温泉が出なくなったと聞いていたけど…新しい温泉を掘って再開しているみたいですね。このエイドでは、温泉卵や100%のリンゴやラ・フランスのジュース、漬け物色々が食べられます。朝は肌寒かったけど日中は気温も上がってきて、これまでに結構汗かいて水分とともに塩分も失われているので、こういう漬け物がとても美味しく感じられます[るんるん]
 
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【温泉卵に漬け物にリンゴとラ・フランスジュース…の柳川温泉エイド】
 
 

柳川温泉からは細い山道を慎重に下って…「十八才」集落の先で右に折れて、昨日泊まった母方の田舎の朝日町大谷へ。水田が広がる風景、子供の頃毎年お盆に遊びに来たときに見ていた景色が広がっています。朝にも見たばかりだけど、懐かしさを覚えるのは…記憶の片隅に残る風景と変わらないからでしょうか。まぁ、知っている景色を「ツール・ド・さくらんぼ」の参加選手として走り抜けると、なんだか気恥ずかしいような気もしますね^^;
 
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【柳川温泉からの下り】
 
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【朝日町の「ぼくのなつやすみ」な風景】
 
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【大谷の集落の中を走り抜けて…】
 
 
 
昔懐かしい景色を走り抜け、113km地点の最終エイド、朝日町ワイン城へ到着。朝日町の名産はワインだけど、さすがにイベント中に飲むわけにはいかないので、アルコールの入ってないぶどうジュースで乾杯[バー]
芝生に寝そべって一休みして、ゴールまであと10kmを再スタート…というところで、同じくイベントに参加していた山形テレビのアナウンサーからマイク[カラオケ]を向けられて感想を聞かれたので、素直に「とても楽しくて、あと10kmで終わっちゃうのが惜しいです。まだまだ、50~60kmくらいは走りたい気分ですね」なんて答えたら、かなり引かれてしまいました…。そういえばカメラ[映画]も回っていた気がしたけど、どうだったかな^^;
 
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【最終エイド、113km地点の朝日町ワイン城】
 
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【美味しかったぶどうジュース】
 
 
 
さて、あと残すは平坦な10km程度、楽ちん…かと思いきや、北に方角を変えたとたんに猛烈な向かい風。ここまでで疲れ切ったサイクリストたちが次々と失速していきます。。。幸い、僕はまだ余力が残っていたので、何人かを引っ張りつつ、そのまま16:30頃に無事ゴール。123km、獲得標高1,800mを7時間30分…月山湖の噴水で30分もタイムロスしちゃったので、こんなものかな?ゴール後、アンケートを書いていると安田団長もゴール。あの安田団長よりも早かったんだからやっぱり十分ですかね^^
完走賞は、高級サクランボ「佐藤錦」と名産のうどん、隣の日帰り温泉「湯~チェリー」の入浴券[いい気分(温泉)]。3種類の源泉掛け流し露天風呂で、一日の汗と疲れをスッキリと洗い流してきました[るんるん]
 
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【最後の10kmは、北からの厳しい向かい風…】
 
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【123kmを走りきって無事にゴール!】
 
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【安田団長も無事にゴール】
 
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【閉会式まで、つや姫とラ・フランスの山形名産ジェラートでクールダウン】
 
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【安田団長の挨拶で閉会式】
 
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【完走賞に無料券が入っていた、3種類の源泉掛け流しの「湯~チェリー」】
 
 
 
と、ツール・ド・さくらんぼ第1回ということで参加してきましたが、景色が良くエイドステーションの食べ物も美味しくて、楽しいイベントでした。ただ、収穫時期の関係で仕方ないんだろうけど、肝心のさくらんぼがゴールするまで食べられないというのはちょっと寂しいかな?上山市の「ツール・ド・ラ・フランス」ではラ・フランスが食べ放題だったので…。

あと、開催日が土曜日だったのもマイナスかな?朝9時だと東京から始発の新幹線でも間に合わないし、「さくらんぼシーズンの始まりを全国に発信」といいつつ、仕事休まない限り東北以外からは参加できないんじゃ…。ゲストの都合に合わせたりしたのかもしれないけど、せっかくだから「アルプスあづみのセンチュリーライド」みたいに市内に土曜日前泊してもらって、日曜日にイベント…の方が集客力もあったんじゃないかと。

それから、コースは123km一本きりだったので、途中リタイアも多かったのではないかな…。走りきっても閉会式に間に合わなかった人も結構居たみたいだし、走力にあわせてコースを選べた方が幅広い参加者が…って、主催者側は大変なのかもしれませんが。

とと、厳しいことも書いてしまいましたが、沿道の方々の応援が、他のどのイベントと比較しても多かったのと、急カーブなど要所要所に配置されていたスタッフの方々数も多くて、地域のみんなでイベントを成功させようとする想い、おもてなしの気持ちみたいなものがひしひしと伝わってきました。来年もまた開催されたら…またこの地に帰ってきて「走って食べて」を楽しみたいなと思います^^

↓今回のルートはこちら


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サイクルスポーツ編集部の毛利美玲と申します

初めまして。

自転車雑誌サイクルスポーツ編集部の毛利美玲と申します。

私は今,たくさんのイベントを調べていたのですが、「ツール・ド・さくらんぼ」のイベントは今年初開催ということでブログを拝見させていただきました。

まずエイドステーションの充実さにビックリです。
ところてん、山形のブランド米「つや姫」のおむすびとタケノコ汁、ウィンナー、山菜そば、温泉卵、ラ・フランス、りんご、ぶどうジュース、漬け物・・・・これはかなり魅力的な内容です。これだけでぜひ行ってみたいなと感じました。距離もすごいですね。標高差があるので走りごたえがあるのでしょうか!?

実は私は弊誌の「おれホレ!ライド」というページをアシスタントしています。
このページは読者の投稿ページで、読者がイベントに参加した内容をレポートして貰う形です。「うがG」さんに是非ともこのツール・ド・さくらんぼ参戦記をご投稿していただけたらと思いました。

いかがでしょうか?

ご連絡いただけると幸いです。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
104-8488 東京都中央区八丁堀4-5-9 エイトビル 
株式会社八重洲出版 サイクルスポーツ編集部
www.cyclesports.jp
m.mouri@yaesu-net.co.jp
編集部フリーアシスタント 毛利
イラストレーター:MIRAI



by サイクルスポーツ編集部の毛利美玲と申します (2013-06-19 18:10) 

あやめ

|ノ゜ο゜|ノ オオオオォォォォォォ-!
メンテなので、お邪魔しに来ましたら、↑↑↑雑誌社から依頼がぁ?
・・・てか、本人より私が先に観たのかな?(^^;

ツール・ド・さくらんぼ参戦お疲れさまでした。(^^ゞ
こういうイベントって地元の方の協力あってこそなのですね~
第一回目で、お天気にも恵まれて、イベント大成功でよかったデスね。
健康的で、すばらしい!(*^_^*)次回も頑張ってくださーい!
by あやめ (2013-06-20 09:37) 

うかG

>サイクルスポーツ編集部 毛利さん
こちらこそ、初めまして。
「ツール・ド・さくらんぼ」、走りごたえも食べごたえもあるイベントでした。
それと、沿道で応援してくれた方々と、コースのあちこちで見守ってくれていたスタッフの方々…
その数の多さに驚きました^^


さて、せっかくのお誘いですので、「ツール・ド・さくらんぼ参戦記♪」投稿させて頂ければと思います。
拙い文章で恐縮ですが…。

それでは。
by うかG (2013-06-21 07:57) 

サイクルスポーツ編集部の毛利です

メールを送らせていただきました!
ご確認おねがいします。

私が「うがG」さんの参戦記で気になる一つが、私設エイドを作ってくれた地元の人!
サイクリストの欲求をわかっていらっしゃる粋なとこが、素敵ですね!
by サイクルスポーツ編集部の毛利です (2013-07-04 20:37) 

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