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平ヶ岳「ドM」登山記! [登山記]

3連休中日の9月22日(日)、職場の登山仲間たちと新潟県・群馬県の県境にある日本百名山のひとつ「平ヶ岳」に登ってきました。高低差は1,000mちょっととさほどでもないけれど、片道10km以上…往復20kmを越えるロングルート。登山地図の標準タイムでも6時間30分もかかってしまいます。
昨年の「甲斐駒ヶ岳」に続く「ドM登山」、職場の登山仲間の中でも「ドM」の4人が集まって挑んできました。
なお、「南信州秋葉街道・中央構造線ツーリング」のレポが途中なのですが、季節が良いのでこちらを先に…^^;
 
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【平ヶ岳名物、両側が崖の「痩せ尾根」】
 
 
 
 
 
 
上り下りで11時間にも及ぶ長丁場のため、前泊して夜明け前にXV[車(セダン)]を走らせ…会津側から国道352号線樹海ラインに入って、檜枝岐村と御池を通過して、午前5時頃に平ヶ岳登山口の「鷹ノ巣(標高780m)」に到着。樹海ラインはなかなか険しい道が続くけど、2ヶ月ほど前にロードバイクで走ったばかりなので難なく到着…と思いきや、まだ夜が明けきる前だというのに駐車スペースはほぼ満車状態。鷹ノ巣からのルートは相当ハードだと聞いていたのに、どんだけドMが集まってきてるんだよ[パンチ]…などと思いつつ、何とか車を駐めて出発準備。空が白んできた午前5:30にいよいよ登山開始です。
 
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【鷹ノ巣登山口は…もう登山客の車がいっぱい!】
 
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【いよいよ…登山開始!】
 
 
 
登山口からしばらくは緩やかな砂利道を延々と歩いて…一本橋で川を渡ってさらに歩くと、「登山道 平ヶ岳10.5km」の標識が。結構歩いた気がするんだけど、まだ登山道に入ってなかったってこと?
初っ端からやる気をそがれた気もしますが…気を取り直して、勾配がキツくなった登山道を登っていきます…。
 
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【一本橋を渡って…】
 
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【え、頂上までここから10.5km?】
 
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【勾配がキツくなった登山道を登って…】
 
 
 
しばらく登ると、視界が開けて…夜明け間もない空の向こうに、尾瀬のシンボル・燧ヶ岳の独特な姿がシルエットに浮かび上がってきます。もうここまで結構登ってきたし、これ眺められただけでも僕は満足なのですが…登山道はまだまだ先へと続いています。。。
 
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【夜明け間もない空に浮かぶ燧ヶ岳のシルエット】
 
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【朝日に染まる緑】
 
 
 
見晴らしがよくなったと思ったら、目の前にはゴツゴツした岩が延々と続く平ヶ岳名物「痩せ尾根」が姿を現します。両側は深ーい谷の細い岩の尾根筋の登山道を、細かいアップダウンを繰り返しながらひたすら進んでいきます…。両側は谷といっても、足下に気をつけながら慎重に進めば良いのですが…時には足や手を掛けにくく小石で滑りやすいような岩場の登りもあり、上から垂らしてあるロープを手に取って登っていきます。こういう場所は、登りはまだ良いけど、下りは…あんまり考えたくないですね^^;
 
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【ロープも使いながら慎重に岩場を登って…】
 
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【平ヶ岳名物「痩せ尾根」!】
 
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【細ーい「屋根尾根」の両側には深い谷が。。。】
 
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【垂直に近いような岩場をよじ登って…】
 
 
 
難所の痩せ尾根を通過したあとも急な勾配でぐいぐいと高度を上げていって…登りはじめから2時間ちょっと、8時少し前に「下台倉山(標高1,604m)」に到着。登山口からここまで標高差は800m以上、平ヶ岳山頂までは500mちょっとの標高差。なんだこれならあっという間…と思いきや、標識を見ると「平ヶ岳山頂まで7.2km、鷹ノ巣まで3.3km」。なんとまだ1/3しか登ってきていないのですね。目指す平ヶ岳の山頂もどこにあるのかさっぱり見えず…[爆弾]
あまりの道のりの長さにうんざりしますが…まわりのドMな面々はまだまだやる気十分。少し長めに休憩を取ったあと、先へと進みます。。。
 
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【ところどころ朱く染まった葉も…】
 
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【緑の中を抜けて…】
 
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【一度下った先には、登り返しの登山道が見えて…ちとうんざり[バッド(下向き矢印)]
 
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【まだまだ、ロープを使う岩場も】
 
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【また見えた燧ヶ岳】
 
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【少しずつ黄色や朱に染まってきた標高1,600m付近】
 
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【下台倉山に到着(標高1,604m)】
 
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【目指す頂上は…どこだ?】
 
 
 
下台倉山から先は、標高1,600m前後をひたすらアップダウンの繰り返し。なかなか標高が上がらず、歩いても歩いても全然進んでいる気がしません…。それでも何とかめげずに歩き続けて…9:00頃に、次のポイント「台倉山(1,695m)」に到着。山といっても何か碑とかがあるわけでもなく、三角点があるだけ。似たようなピークがいくつもあるので、うっかりすると見過ごしてしまいそう…。
 
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【見下ろすと、車を駐めた国道が遙か遠くに…】
 
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【こんなところで珍客!のクワガタムシ】
 
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【今までの道を振り返って…】
 
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【台倉山(標高1,695m)の三角点】
 
 
 
台倉山から少し下りていくと、「台倉清水」「白沢清水」という湧き水があります。台倉清水は登山道から数分降りていかないと行けないみたいなので、さすがにパス。さらにしばらく進んだところにある「白沢清水」は登山道のすぐ隣に湧いているものの、少し濁り気味…。とはいえ、かなり疲れてきていて冷たい水を飲みたかったので、空いたペットボトルで上澄みを掬って飲んでみると…冷たくてとっても美味しい!少しだけ元気を取り戻せたけど、生水をそのまま飲んじゃったことが後で影響を。。。[爆弾]
 
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【台倉清水は…少し下っていかないとダメみたい】
 
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【白沢清水の水は冷たくて美味しいけど、生水は…。】
 
 
 
白沢清水から先しばらく行くと、次のピーク「池ノ岳」に向けて勾配が厳しくなってきます。僕の足どりもかなり重くなってきて…岩場を前にして仲間から後れを取ってしまうこともしばしば。いくら自転車で足腰を鍛えているとはいっても、登山で使う筋肉は全く別物なんだな…と去年の甲斐駒ヶ岳に引き続きあらためて実感[バッド(下向き矢印)]。正直、このままだと周りの仲間に迷惑を掛けてしまいそうなので、途中でリタイアして引き返そうかな、とも思ったのですが。。。ようやく平ヶ岳の丸い山頂が見えてきたので、行けるところまで頑張ってみることに。
その後も何とか登り続け…11:20に池ノ岳(標高2,075m)に到着。頂上付近には「姫池」が広がっていて、穏やかな水面には空が映り込んでいます。ここまで来れば、目指す平ヶ岳はあとちょっと。一息ついて、先へと進みます。。。
 
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【ようやく見えてきた平ヶ岳】
 
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【岩場で、登りと下りのすれ違い】
 
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【池ノ岳の頂上付近に広がる「姫池」】
 
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【「玉子石」との分岐】
 
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【目指す平ヶ岳はあとちょっと。】
 
 
 
池ノ岳からは一度下って、あとは木道に沿っての緩やかな登り。標高が2,000mを越えているせいか、草木も朱や黄色に色づきが進んでいますね。
夜明けから登り続けること6時間20分、11:50にようやく平ヶ岳山頂(標高2,141m)に到着。ここまで長い道のりでしたが…今までの苦労が報われる瞬間ですね[ぴかぴか(新しい)]。まずはお腹が空いてしまったので、ジェットボイルでお湯を湧かして昼食タイム。食べ慣れたカップラーメンだけど、いつも以上に美味しく感じられるのは…これまでの道のりがあってこそ^^
お昼を食べて一休みしたあと、12:30に下山開始。今まで登ってきた道を引き返していきます…。
 
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【木道に沿って…】
 
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【頂上近くの木々は色づきが進んで…】
 
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【到着!平ヶ岳頂上(標高2,141m)】
 
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【ジェットボイルでお湯を湧かして…昼食タイム】
 
 
 
景色を楽しみながら下山…といきたいところが、午後から雲というか霧が出てきてしまって…一面真っ白。登りでの疲れもあり、黙々と下っていきます。。。
が、もともと僕が下りが苦手なこともあり、登り以上に仲間との間が開いてしまいます…。登りでの疲れに加えて、水場で飲んでしまった生水のせいか、お腹の調子も悪くなって来ちゃって…ズダボロ状態。それでも何とかめげずに歩き続けて痩せ尾根の手前まで来たけど、いよいよ足が動かなくなってしまって…大休止。
足の痛みにしばらく休んでいると、あとから来たご高齢のグループの方が足にテーピングを施してくださいました。お礼を言いつつ先に行っていただき、両側が崖の難所、痩せ尾根へ。テーピングのおかげもあり何とか痩せ尾根をクリアすることが出来ましたが、登山口を目前にして日没。まさか帰りで使うとは思わなかったヘッドランプで足下を照らしつつ、18時過ぎに無事に登山道まで戻ってきました。。。(下りはヘロヘロだったのでほとんど写真撮ってません…^^;)
 
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【下りの登山道は…霧で真っ白!】
 
 
 
下山後はXV[車(セダン)]に乗り込んで、日が暮れて真っ暗な国道352号樹海ラインの洗い越しをザブンザブンと乗り越え、銀山平からは延々と10km以上もトンネルが続く「シルバーライン」を走り抜け…[ダッシュ(走り出すさま)]小出駅近くの日帰り温泉「こまみの湯」[いい気分(温泉)]へ。丸一日の疲れと汗と汚れをスッキリと洗い流してきました…。

今回の登山はもともと、キツい道を行く「ドM」登山だったのですが…僕には経験も体力もちょっと足りなかったみたいです[バッド(下向き矢印)]もうちょっと鍛えておかないと…ね^^;
 

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kyou

こんにちわ
ドM登山お疲れ様でした。
そろそろ紅葉も始まって山歩きが楽しい季節ですね。
平ケ岳はやはり遠いですねえ。
いつかは歩きたいと思っているんですが躊躇してます。
by kyou (2013-10-03 15:18) 

うかG

> kyouさん
返信遅れてすみません…あまりのキツさに、振り返るのを忘れていたようで^^;
平ヶ岳は登山口までのアプローチも長いですが登山口から山頂までも長かったです…。

もう少し余裕を持って登れるように鍛えておきたいですね。。。
by うかG (2013-11-06 23:42) 

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