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しまなみ・とびしま・さざなみ海道で、瀬戸内海をぐるっと…【その3】 [自転車ツーリング]

【その2からの続き】
 
さて、しまなみ海道を渡った翌日、今治のホテルで目を覚ますと…外はスッキリ快晴。楽しみにしていた初めての「とびしま海道」は、昨日以上の好天に恵まれそうです[るんるん]
 
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【まだ真新しい豊島大橋をバックに…】
 
 
 
 
 
 
午前6:30頃に今治駅前のホテルをチェックアウトし、途中のコンビニで補給食を購入して今治港へ。とびしま海道には、しまなみ海道ほど補給スポットがないので、おにぎり等をしっかり買い込んでいきます。
安芸灘諸島連絡架橋、通称とびしま海道は本州の呉市から7つの橋で飛び石のごとく愛媛県の岡村島まで渡るルート。ただ、岡村島から四国側へはまだ橋が繋がっていないので、四国から走破するには渡船で岡村島まで渡る必要があります。今治港からはいくつか船が出ているけれど、今回は一番早く着く7:20発の高速船へ。さくっと輪行して乗り込むはずが…似たような船着き場で迷ってしまって、出港ギリギリに。。。^^;

快適な高速船に揺られること1時間ほど、昨晩渡った来島海峡大橋をくぐって、3つほどの島に寄港して…とびしま海道の東端、岡村島の岡村港に到着。港でロードバイクを組み立て、海を左手に見ながらとびしま海道を走り始めます…。
 
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【今治港初の高速船から、昨晩渡った来島海峡大橋を見上げて…】
 
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【1時間ほどで岡村港に到着】
 
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【岡村島の玄関口、岡村港】
 
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【海を左手に見ながら…とびしま海道サイクリングのスタート!】
 
 
 
とびしま海道のルートは、しまなみ海道ほどには自転車向けに整備されていないけれど、車も少なく、素朴な海沿いの道を気持ち良く走ることが出来ます。四国からだとスタートは船、というのも島国気分を盛り上げてくれますね。まぁ、橋で繋がってる時点で「離島」ではないのですが。
しばらく走って、「岡村大橋」で次の中ノ島へ。この橋の真ん中には愛媛県と広島県の県境があります、四国地方と中国地方の境目でもありますね。
農道整備事業で架橋された岡村大橋は、本四架橋の一つであるしまなみ海道の高速道路の橋と比べると小ぶりだけど、こののんびりした感じが…何とも言えないけど良いのです[るんるん]
 
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【岡村島の南端、観音崎】
 
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【とびしま海道最初の橋、岡村大橋が…】
 
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【岡村大橋のたもとで】
 
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【農道整備事業で架橋された岡村大橋】
 
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【橋の真ん中には、愛媛県と広島県の県境】
 
 
 
200mほどの岡村大橋で中ノ島へえいやっと渡ると、すぐに次の中の瀬戸大橋で平羅島へ、さらに続いて平羅橋で大崎下島へ。小さな中ノ島と平羅橋は無人島だけど、みかん等の柑橘類の果樹園があります。しばらく使ってないみたいで錆びてたけど、収穫したみかんを運ぶモノレールもありますね。そもそも、とびしま海道のうち東半分の豊島から岡村島までは農道として整備されたもので、その目的は島々で生産される柑橘類の運搬。しまなみ海道よりのんびり穏やかなのは、四国まで橋で繋がっていないだけじゃない気がします。
 
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【次の中の瀬戸大橋】
 
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【中の瀬戸大橋から…】
 
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【無人島の平羅島にあるみかん園で、収穫したみかんを運ぶモノレール】
 
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【中の瀬戸大橋と平羅橋で、大崎下島へ】
 
 
 
大崎下島に渡ったところで、南に向けて少し走ったところで、「ゆたか海の駅とびしま館」で一休み。ここの目の前の小長港からは、橋が繋がってない大崎上島への船が出ています。時間があれば、隣の島に寄り道、なんてのも良いかもしれませんね^^。とびしま館の航路図を見ると、この10月1日から、岡村島-大三島の航路も開設されていて、しまなみ海道からとびしまに来ることも出来るように。こちらのルートも楽しそう♪
 
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【瀬戸内航路図…岡村島-大三島間も開設!】
 
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【大崎下島がモデルのアニメ映画「ももへの手紙」】
 
 
 
とびしま館から南に少し走って、重要伝統的建造物群保存地区の御手洗へ。ここは江戸中後期の港町の街並みがきれいに残されており、路地を歩くと江戸時代にタイムスリップしたかのよう。また、御手洗集落の奥にある天満神社には、御手洗出身で「日本初の自転車世界一周旅行者」の中村春吉さんの碑があります。碑の写真を見ると、自転車はどう見ても変速機のないシングルスピード。相当なご健脚だったのではないかと^^;。それはそうと、春吉さんが活躍した明治時代から百年後、本州と橋で繋がってたくさんのサイクリスト達が訪れることになるとは…さすがに思いもしなかったでしょうね^^。
 
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【江戸時代の港町が残る、御手洗集落】
 
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【まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような…】
 
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【日本人初の自転車世界一周旅行者、中村春吉さんの碑…自転車はシングルスピード!】
 
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【大崎下島の南岸に沿って…】
 
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【橋が繋がる前の観光地図?】
 
 
 
御手洗の街並みから、さらに大崎下島を南岸に沿って走って…トラス橋の豊浜大橋で海を渡って、次の豊島へ。小さな島だけど、この島も島中にみかん畑がありますね。豊浜大橋を渡ったあとは、しばらくアップダウンが続いて…瀬戸内海を見渡せる見晴らしの良いところがあったので、自転車を駐めて海をバックに一枚。自転車の後ろのみかんの木はだいぶ実が大きくなっていたけれど、まだまだ緑色。これから秋の太陽の光を浴び続けて、だんだんと黄色く色づいていくのでしょうね^^。
 
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【次は…トラス橋の豊浜大橋】
 
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【安芸灘とびしま海道の豊浜大橋】
 
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【青空と蒼い海、白い雲と…まだ緑色の蜜柑の木をバックに】
 
 
 
小さな豊島はあっという間に走りきって、4年前に開通したばかりの豊島大橋の真っ白な吊り橋で上蒲刈島へ。かなり大きな船も航行できるように造られているのか、ちときつめな勾配でかなり高いところまで登らされます。その分、上からの眺めは良いのですが…。渡った先はすぐトンネルになっていて、くぐった先では島の港町が見下ろせます。
ここから先は、上蒲刈島の北岸に沿ってちょっと長い距離を走ります。次の橋が見えてきたと思ったら、また吊り橋?…地図を見たら、もう一つ先の安芸灘大橋でした^^;
 
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【ぐいぐいと登って、真っ白な吊り橋の豊島大橋】
 
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【港町の集落を見下ろして…】
 
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【航行祈願?の海の鳥居】
 
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【一つ先の橋が先に見えちゃった、安芸灘大橋】
 
 
 
安芸灘大橋を右手に眺めつつ、次の蒲刈大橋で下蒲刈島に渡る…前に、お昼になってお腹も空いたので橋の手前の「であいの館」で昼食。名産の藻塩を使った「藻塩めん」を食べたあと、海を眺めながらデザートに「藻塩アイス」。いったい何個目のアイスだ?…というツッコミはさておき、ほんのり塩味で甘さが引き立つ、爽やかなアイスクリームでした^^
 
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【蒲刈大橋で下蒲刈島へ…】
 
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【橋の手前、「であいの館」で昼食】
 
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【爽やかな塩味の「藻塩アイス」】
 
 
 
蒲刈大橋を渡って、とびしま海道最後の島の下蒲刈島に入ると…ゴールの安芸灘大橋は目の前。安芸灘大橋は自動車やバイクは有料だけど、自転車は無料。1kmちょっとの水色のつり橋を渡って…一日ぶりに本州に再上陸!50km弱を走り、とびしま海道を無事に走破しました[るんるん]
 
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【最後の水色のつり橋、安芸灘大橋】
 
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【料金所を通過して(自転車は無料だけど)、本州再上陸~♪】
 
 
 
とびしま街道を走りきった先にはJR呉線の駅があるので、すぐに輪行して帰京しても良いところだけど…まだちょっと走り足りないので、そのまま海岸沿いの国道185号線「さざなみ海道」へ。右手に海を眺めながら気持ち良く走れる…けれど、これまでの島の道とはうって変わって交通量が増えて、大型のトラックもビュンビュンと飛ばしていきます。路肩が広めなのは良いけれど…正直、しまなみ海道やとびしま海道を走ったあとだと見劣りしちゃうかも、ですね^^;
ただ、道沿いの所々のコンビニやドライブインには「さざなみサイクルポート」として、サイクルスタンドが設置されていて、空気入れや工具も借りることが出来るようです。これはサイクリストには嬉しいですね[ぴかぴか(新しい)]
 
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【海沿いを走る国道185号線「さざなみ海道」】
 
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【サイクルスタンドが設置されていて、空気入れや工具も借りられる「さざなみサイクルポート」】
 
 
 
「さざなみ海道」は新幹線の三原駅まで60kmほど続いているけれど、車が多くてちょっと疲れたのと、翌日から仕事があるのであまり遅くなってはマズイのとで、だいたい半分の30kmほど走ったところで、途中の竹原駅から輪行、JR呉線と山陽本線、新幹線を経由して6時間ほどかけて、自宅近くの草加駅まで帰ってきました。
途中、呉線の車窓からは、瀬戸内海沈む夕日がキレイで…さざなみ海道を走りながらこれを眺められたら、さぞかし素晴らしい眺めだったんだろうけど、さすがにこの時間まで走ってたら今日のうちに帰って来れそうもないので断念しちゃいました。とびしま海道の景色がキレイで、写真撮りすぎて時間かかっちゃったからだけど…ちょっと心残り、かな^^;
 
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【帰りの呉線の車窓から…瀬戸内海に沈む夕日】
 
 
 
↓今回のルートはこちら

 

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