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2014年、今年の磐梯吾妻スカイライン「雪の回廊」と花見山! [自転車ツーリング]

この間の日曜日の4月13日、除雪が終わって開通したばかりの福島県「磐梯吾妻スカイライン」をロードバイクで走ってきました。標高1,600mを越える山岳地帯のスカイラインは、この時期限定で両側に雪壁が続く「雪の回廊」の中を走ることができます。また、麓の福島市内の「花見山」では、色とりどりの花々とともにソメイヨシノも見頃を迎えつつあるとのこと。雪と桜、二つの季節の代表格を一緒に見ようと、青空の下ロードバイクで福島の地を駆け抜けてきました。
 
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【今年の磐梯吾妻スカイライン「雪の回廊」!】
 
 
 
 
 
 
まだ夜が明けたばかりの朝5時過ぎ、自宅近くの草加駅でロードバイクを輪行、東北新幹線と東北本線を乗り継いで、8時ちょっと前に福島県の二本松駅に到着。東北地方まで来たのでちょっと肌寒くも感じるけれど、日差しがあるのでこれからだんだんと暖かくなりそうです。
駅前でさくっと自転車を組み立ててコンビニで補給を済ませ、国道459号線に沿ってまずは中腹の岳温泉を目指して登り始めます。左手に見える雪をかぶった安達太良山が旅情をかき立てますね。もっとも、安達太良山の標高が約1,700mなので、今日はだいたいあの高さまでは登らないといけないのですね…。
 
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【雪をかぶった安達太良山!】
 
 
 
登り始めてから50分ほどで岳温泉に到着。落ち着いた温泉街もいいけれど…まだ先は長いので一息ついてさらに上へ。だんだんと道脇に残雪が見え始めるけれど、よく見るとその傍らにフキノトウが。春の息吹を感じますね[るんるん]
 
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【岳温泉の温泉街】
 
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【のどかな山間の道】
 
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【登るにつれて、だんだんと残雪が…】
 
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【春の息吹を感じるフキノトウ】
 
 
 
さらに登って、「道の駅つちゆロードパーク」に到着。ここで標高は約800m。やっと半分近くまで登ってきました。結構車が停まっていますね…みんなスカイラインへ行くのでしょうか?
トイレ休憩を済ませたあと、今度は国道115号線土湯バイパスに沿って土湯峠方面へと向かいます。今までののどかな道路と打って変わって、登坂車線も整備された立派な道路。弧を描きながらぐいぐいと高度を稼いでいきます。だんだんと道脇の雪も増えてきたところで、右に折れて旧道へ。国道はこの先3.4kmもの長さで自転車通行不可の土湯トンネルで裏磐梯・猪苗代方面へと抜けていきますが、スカイライン入り口はその上、標高1,240mの土湯峠にあるので…。
 
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【雪をかぶった山々を眺める道の駅つちゆロードパーク】
 
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【綺麗に整備された国道115号線土湯バイパス】
 
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【だんだんと道脇の雪が増えて…】
 
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【登ってきた道を振り返って…眼下には緑の中に弧を描く土湯バイパス】
 
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【吾妻小富士や一切経山もだいぶ近く、目線の高さに】
 
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【ここで右に折れて、温泉が点在する旧道へ…】
 
 
 
旧道に入ると道幅が狭くなり、やや勾配がきつくなって峠越えの風情に。残雪も一気に多くなって、「プチ雪の回廊」も。あたりに硫黄のにおいが立ちこめてきて、道沿いには温泉旅館が点在しています。ここの温泉旅館の一つ「新野地温泉 相模屋旅館」には二度ほど泊まったことがありますが、真っ白な濁り湯硫黄泉が掛け流しにされている野天風呂はホントに最高!このまま日帰り入浴に立ち寄りたい誘惑に駆られます^^;
この旧道を走り抜けるだけでも「来て良かったなぁ~」と思える感動があるのですが、本日のメインイベントのスカイラインはもうちょっと先。さらに走って、12時少し前に磐梯吾妻スカイラインの入り口、土湯峠に到着。
 
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【旧道に入ると、一気に残雪が多くなって…】
 
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【プチ雪の回廊も】
 
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【景色いいので写真撮ってばっかり…】
 
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【あたりに硫黄のにおいが立ちこめ、道沿いには温泉旅館が】
 
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【磐梯吾妻スカイラインの入り口、土湯峠(標高1,240m)に到着】
 
 
 
磐梯吾妻スカイラインはかつて有料の観光道路だったのですが、現在は無料化されてるので、有料道路時代の料金ゲートも今では撤去されています。さっきの旧道の景色も素晴らしかったけど、やっぱりスカイラインからの長めは別格!作家の井上靖が名付けた「吾妻八景」の一つ、「湖見峠」からは遠くに桧原湖も見えます。
素晴らしい景色に見とれながら九十九折りの道路を登っていくと、いつの間にか標高も1,500mに。ここまで来れば、目指す「雪の回廊」はあと少し…。
 
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【かつて有料道路だった頃の料金所跡】
 
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【山岳道路からの景色!】
 
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【野山に真っ白く降り積もった雪】
 
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【青空に弧を描いて…】
 
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【まだまだ続くワインディング】
 
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【青い空と白い雪と、その先に広がる福島盆地と…】
 
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【九十九折りのスカイライン】
 
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【「湖見峠」からは、遠くに裏磐梯の桧原湖が】
 
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【ぐいぐいと高度を上げて…】
 
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【いつの間にか、標高1,500mに。】
 
 
 
ずっと登り続きだったスカイラインも、「双龍の辻」のヘアピンカーブを抜ければいよいよ標高も1,600mに。ここから1kmほど、直線状に道の両側に雪の壁がそそり立つ「雪の回廊」が続きます。今年の雪壁の高さは3mくらいかな?雪壁の高さそのものは標高2,000mを越える志賀草津道路には及ばないけど、延々と雪壁が続く磐梯吾妻スカイラインの雪の回廊も、やっぱり見応えがあります[ぴかぴか(新しい)]
最高点の1,622m地点を過ぎると、あとは下るのみ。2kmほど下り道を走って、「浄土平レストハウス」に到着。ここには高山植物が咲く湿原が広がっているけど、まだまだ雪の下。それから、ここから「吾妻小富士」山頂への登り口もあるけど、今日はまだこれから花見山にも行くので、プチ登山はやめておきました…^^;
 
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【「双龍の辻」近くの連続するヘアピンカーブを登って…】
 
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【今年の磐梯吾妻スカイライン「雪の回廊」!】
 
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【今年の雪壁の高さは3mくらいかな?】
 
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【木々の間から見える一切経山】
 
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【浄土平の湿原も、雪の下で遅い春を待ち続けて。。。】
 
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【浄土平レストハウスに到着!吾妻小富士登りはまた今度にしとこ…】
 
 
 
浄土平レストハウスで遅めの昼食をとったあとは、高湯温泉方面に向けてダウンヒルのスタート。冬用ジャージとタイツの上に、ウインドブレーカーを着込んで、スカイラインを駆け下りていきます。
下り始めてすぐに目に飛び込んでくるのが、火山ガスが噴出しているために草木の生えない、独特な風景。雪が積もっているので少し和らいではいるけど、とても同じ日本とは思えない風景は人間の立ち入りを拒んでいるかのよう。実際、火山ガスは有毒なため、車両は駐停車禁止となっています。クルマでさえ危ないのに、フルオープンの自転車は…もっともっと危ないので、何となく口元を押さえつつ、さっさと走り抜けます。。。
 
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【火山ガスが噴出する荒涼な平原】
 
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【正面は…はるか下に福島盆地】
 
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【一切経山の斜面には…何故かシュプール!?】
 
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【いよいよ…】
 
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【ここはホントに日本?そもそも地球!?】
 
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【まだまだ続く荒涼な風景】
 
 
 
火山ガス噴出地帯を無事に抜け、その後もスカイラインを快調に駆け下りて…15時前に高湯ゲートを通過。楽しかったスカイラインもあっという間…せっかくあれだけ硫黄のにおいをかいできたので、高湯温泉[いい気分(温泉)]の共同浴場「あったか湯」で汗を流していくことに。ここは硫黄の香り豊かな真っ白な濁り湯が露天風呂に掛け流しになっていて、入浴料250円と格安!それだけに人気も高く、駐車場はいつも満杯。青空の下、白い雪を眺めながらこれまた真っ白な濁り湯…いや~最高です[るんるん]
 
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【スカイラインを快調に駆け下りて…】
 
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【つばくろ谷に架かる「不動沢橋」】
 
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【高湯ゲートを通過。下りはあっという間…】
 
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【250円と格安で、真っ白濁り湯の露天風呂が味わえる高湯温泉共同浴場「あったか湯」】
 
 
 
温泉でスカイラインの汗を流したあとは、そのまま福島市内まで一気に下って、さらに東北新幹線の線路を東側へくぐって…桜の名所、「花見山」へ。こちらも、花見客でいっぱい。ソメイヨシノはまだ残念ながら6~7分咲きといったところ。それでも、黄色いレンギョウや濃い桃色のハナモモが咲いていて、目にも鮮やか。
花見山はハイキングコースになっていて、時間と体力に合わせて30分、40分、60分とコースが分かれています。せっかくここまで来たので僕は60分コースへ。頂上から見下ろすと、色とりどりの花々が…でもやっぱりソメイヨシノがあんまり咲いてないのが寂しくて、一週間くらいあとに来れば良かったかなぁ。。。
 
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【福島の桜の名所、花見山】
 
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【花見山には、色とりどりの花々が…】
 
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【鮮やかな黄色のレンギョウ】
 
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【ところどころに満開の桜もあるけど…】
 
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【花見山のハイキングコース】
 
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【これは早咲きの安行桜かな?】
 
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【桜のトンネル】
 
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【頂上から…一週間くらい早かったかな?】
 
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【山に咲く花、やっぱりいいねぇ。】
 
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【これも早咲きのトウカイザクラかな?】
 
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【花見山、また来たいね。】
 
 
 
花見山をあとにして、福島駅まで戻って自転車を輪行、東北新幹線で一路埼玉へ。ふと気がつくと、人が多くて速度を落とした花見山近辺以外は、フロントをアウターに入れっぱなしだったような…1,500mも登ったのにね^^;

今年の磐梯吾妻スカイラインの「雪の回廊」も、天気に恵まれて最高の気分で天空のステージを駆け抜けてきました。毎年来てるけど、「ここでしか見られない」ものがあると、何度でも足を運びたくなるのですよね。来年もまたきっと来ま~す^^
 
↓今回のルートはこちら

 

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